
MBCエブリワンで放送された番組『ヒドゥンアイ』が、CCTVやボディカム、ブラックボックス映像を基に実際の事件を再構成し、現実の犯罪を深く掘り下げた。
今回の放送では、深夜の道路での全裸騒動、元校長による無免許事故、そして児童虐待事件まで、多様な事例を実録映像とともに追った。
最初のコーナー「現場スリーショット」では、深夜の車道で全裸状態で暴れた20代男性の行動を取り上げた。男性はタクシーに飛び込み、嘔吐し、トランク侵入を試みたうえ、警察が出動すると下着まで脱いで走り回ったという。番組はこの危険行動が二次被害を招く可能性や、現場での警察対応が適切だったかを多角的に検証した。
続く「クォン・イルヨンの犯罪ルール」では、「小学生を車でひいた元校長の暴言」をテーマに実際の通報事件を扱った。被害児童の母親は、単なる交通事故ではなく、違法な右折をした無免許運転であったこと、そして事故直後に119への通報も謝罪もせず校長の肩書きを盾にした加害者の態度に強い憤りを示した。被害児童(小学2年生)は顔面骨折と永久歯3本の喪失など全治4週間の重傷を負い、加害者が1カ月後に「謝罪する」として訪問した際の衝撃的な発言が映像で公開された。


番組の核心である「ライブイシュー」では、放任と加担が絡む児童虐待疑惑が取り上げられた。実母が事情により叔母夫婦に預けた子どもが、「憑依治療」と称した暴行と水責めなどの虐待を受け死亡した事件だ。
実母は「虐待を知らなかった」と主張したが、出演者キム・ドンヒョンとパク・ハソンは「母親なら声を聞いただけで分かるはず」と疑問を呈した。警察の捜査では、両目にあざができた娘の写真を見ても「肌が乾燥しているように見える」と虐待を否定し、さらに自ら虐待道具を購入して叔母に渡していたこと、そして加害者である叔母夫婦のために嘆願書まで書いていた事実が確認された。
これにキム・ソンジュは「ここまで来れば共犯を認めたも同然だ」と怒りをあらわにした。
番組は、明るみに出た犯罪と見過ごされた真実の間にある溝、そして周囲の無関心や放任、実質的な加担が児童虐待を悪化させる要因であることを強調した。
姪を殺害した叔母と、加害者に嘆願書を出した実母、そして姉を庇った母親、それぞれの裁判結果は、27日午後8時30分放送の『ヒドゥンアイ』で公開される。

最終更新 : 2025. 10. 29 14:50




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