ファッション界の女神、イ・グァンヒの秘訣

イ・グァンヒが40年間守り続けてきた原則と長年続けてきた奉仕活動の話が公開され、注目を集めた。

26日放送のEBS「ソ・ジャンフンの隣の百万長者」に、韓国ファッション界の代表的人物と呼ばれるイ・グァンヒが登場した。

同時に、良妻賢母を夢見ていた平凡な少女がどのようにして一流デザイナーに成長したのか、その秘訣と原則が明らかになった。

1984年、国民的ドラマ「愛と真実」のウォン・ミギョンの衣装を担当し、イ・グァンヒは一躍注目を集めた。当時、韓国内では衣装協賛の文化も定着していなかったが、大胆な投資を決断し、その衣装が爆発的な反響を呼んだ。

その後、イ・スンジャ、キム・オクスク、ソン・ミョンスン、イ・ヒホ、金潤玉など5人の歴代ファーストレディの衣装はもちろん、財閥家のウェディングドレスを手掛け、名声を築いた。現○家の場合、一家族内で3世代にわたって受け継がれたウェディングドレスもイ・グァンヒの作品だ。

秘書学科を専攻した後、ファッションの道に進んだイ・グァンヒは自身の店を開き、常に顧客満足を最優先にした。「服を作り始めると、顧客が求めるまで眠れなかった」と自ら語っている。

1999年、高位層の服ロビー事件が社会を揺るがした際、デザイナーとして不当に巻き込まれる危機に直面した。「南山のLモデザイナーが高位層に服を贈った」という憶測記事が相次いだが、新聞社を直接訪れ「人を紹介したり、服を贈ったりしないのが私の信念だ」と断固として主張し、自身を取り巻く誤解を解いた。

ファッション界での活動に加え、イ・グァンヒはアフリカ支援NGOの代表としても活躍し、南スーダンのトンズで17年間奉仕活動を続けてきた。2009年、女優キム・ヘジャとの縁で南スーダンを訪れた後、ある子供の温かい好意に感動し、人生の新たな目標を見出した。初訪問でマンゴーの木100本を植えたのを皮切りに、いつしか5万本が植えられた。幼稚園から中高等学校の設立まで実現し、800人以上の卒業生を輩出し、高校の設立も控えている。

2015年以降、ハンセン病療養所にも教育施設と医療センターを設立し支援を拡大した。こうした分かち合いの精神は、自身の両親が困窮した隣人を助け、保育園を設立したことに由来すると明かした。

トンズの住民はイ・グァンヒを「ママ・リー」と呼び、深い信頼を寄せている。過去17年間、自身の安寧よりも他者のための人生を選んだ背景が感動を呼んでいる。

EBS「隣の百万長者」は毎週水曜日午後9時55分に放送される。