
ファンタジージャンルとミュージカルの魅力を同時に捉えた『ウィキッド:永遠の約束』が11月19日に観客と出会う予定だ。
映画『ウィキッド:永遠の約束』(監督 ジョン・M・チュウ)は『オズの魔法使い』の世界観を背景に、悪い魔女という汚名にもかかわらず堂々としたエルファバ(シンシア・エリヴォ)と、みんなの愛を受けたい善い魔女グリンダ(アリアナ・グランデ)の交差した運命の中での友情を描いた作品だ。
今回の映画は2024年に公開された『ウィキッド』に続く続編で、グレゴリー・マグワイアの小説を基に作られた世界的に人気のミュージカルを映画化したものだ。また『オズの魔法使い』に登場した魔女たちの隠された物語を新たに照らし出し、ミュージカルの舞台を1幕・2幕に分けてスクリーンで再び再解釈した。
延長されたランニングタイムにより映画ならではの新しいシーンと細やかな演出が加わり、既存では見ることのできなかったシーンが観客に新たな楽しみを提供する。


しかし主要人物たちの関係と感情の変化は展開がやや急に感じられ、エルファバ・グリンダ・フィエロ(ジョナサン・ベイリー)・ネッサローズ(マリッサ・ボーディ)・ボック(イーサン・スレイター)など様々なキャラクターの感情線が十分に深まらないという評価が続いている。
人生の真実と虚偽、愛と友情、善と悪、成長、そして他者の視線など様々なキーワードが映画の中に溶け込んでいるが、一つ一つを深く掘り下げるのが難しい限界点も浮き彫りになっている。それでも、エルファバとグリンダが経験する深い友情と成長は強い印象を残す。
特に『オズの魔法使い』の世界観を華やかに実現したビジュアルと演出、そして多様な音楽は作品の白眉だ。シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデが奏でる調和のとれた音色が観客の没入感を高め、舞台とは異なる多様な演出効果が組み合わさり、劇場でしか味わえない感動を伝える。
『ウィキッド:永遠の約束』のランニングタイムは137分で、全年齢観覧可の評価を受けた。

最終更新 : 2025. 11. 19 16:29





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